安全・安心で働きやすい
職場環境。
お客様から求められるニーズと期待を超える製品を安定的に作り続けるには、
現場である職場環境の充実と進化が必要です。
2023年2月には造田に新工場を建設、稼働がスタートしました。
新しい職場環境に、新しく導入した機器、そして気持ちを新たに働く社員。
仕事の原点である5Sを実行し、更に進化させます。
In the best working environment
Make the best.
ベストな職場環境で、
ベストなものづくりを。
当社の5Sは実践し始めたばかりです。整理整頓をして見栄えをよくするという表面的なことだけでなく、安全性を高め生産効率の向上に繋げていきたいと考えています。
社会人になりたての頃の私のデスク上やデスクまわりは、乱雑でひどいものでした。手書きの設計図面や関連書類が山積み状態。若い頃とはいえ、反省すべきことの1つです。今はデジタル化が進み、多くの設計図面や関連書類のデータはパソコンに保存。デスクトップ画面もフォルダで埋まることなく、必要なフォルダを1~2個だけ表示するなど、パソコンでも5Sを実行しています。
工場での5Sは何よりも社員の安全に直結します。使った道具を元に戻さず、足元や手近な場所に置くとどうなるか。つまずいたり、落として怪我をしたり、とにかく危ない。定位置にないから、探すことによって時間もかかります。最初から整理が上手な社員は自分でルールを決め「整理」と「整頓」まではできます。しかし、それでは工場全体の効率化・質の向上に繋がりません。一個人の頑張りに任せるのではなく、誰もがルールに従うことで全体が安全に効率よく仕事ができる職場になります。
5Sはキレイに片付けるだけではなく、深い概念を持つもの。毎日自らが愚直に率先し、職場全体に広げていきます。
仕事への姿勢、製品への思いやり、
そして会社の未来がわかる場所。
トイレが汚い会社はいいものを作ることはできない、
社員教育もできていない、とよく言われています。
掃除やトイレの重要性を語る著作物も数多く出版されています。
毎回の掃除を徹底的にし習慣化されると、
自分たちで職場もきれいにする意識が芽生え、行動します。
これまでは床にゴミが落ちていても平気だった人が、落ちているものを拾うようになります。
使う道具の置き方も整然さがでてきます。掃除道具にもこだわりがでてきます。
トイレ掃除をすればする程、その人がもつ人間的なレベルが上っていきます。
社員さんは半信半疑なことなので、社長が率先して毎日掃除。
会社にとって大事なことは言うだけでなく、自らがやってみせ、社内に浸透していきます。
材質、香りにもこだわりを。
製造業である以上、安全靴のままトイレに入ることもあります。そうすると全身に付着した汚れを持ち込みます。そこで新工場ではエアーシャワー室を設置し、安全靴を入れる靴箱と履き替え用のスリッパを準備し、加えて汚れが落ちやすいタイル仕様の床にしています。掃除がしやすく、汚れ落ちも簡単にすることで掃除の効果もわかりやすく、習慣化も早いでしょう。洗面台は大理石です。手を洗うと水(カルキ)が飛び散ります。カルキは少し厄介。毎日の掃除で取りきれない場合は研磨を想定しています。素材として研磨できるのは大理石のみ、その理由での選択です。
一つ一つの個室も広くレイアウトしました。ディフューザーに加え、香りのよいハンドソープとハンドクリームも置いています。香りも非常に重要なポイント。香りによってリラックスしたり集中力が増したりします。トイレは一息つける場所であり、気分転換できる場所でもあります。
感性を磨き、
気づくことが品質に反映されます。
トイレ掃除が身につくと、職場環境を見渡し、仕事全体に「気づき」が出てきます。漫然と仕事をしなくなります。品質のムラがなくなります。「まじめなものづくり」が理解でき、感動レベルの品質に高めることができます。
些細なことに気がつき考える力を養うトイレ掃除。それを意識することなく、無意識にできるようになるトイレ掃除。会社の文化まで発展し、社員の行動が大きく変わり、会社の未来も変わります。